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農業の方法を根本から覆すアグテック Agtech fundamentally changes the way of farming

近年、従来の農法、農作業を根本的に変えるような農業テクノロジーが登場していてそれらをアグテック(Ag + tech)と呼ぶそうです。

参考文献:マッキンゼーが読み解く食と農の未来

従来農業の延長線上ではなく、根本から変える

すでに米国や南米では普及が始まっている次世代農業技術。これらの技術の多くは、従来農業の延長線上という範疇をこえ、これまでの農業を根本から変える技術と言われています。
具体的には、種の選択、土壌の肥沃土やpHの管理、種まきの時期、栽培期間中の除草剤散布や、病害虫駆除、最後に収穫の時期決定と収穫後の評価まで、全てデジタルデータの支援によって行なっているというのです。
もう、農家のカン、が徹底的に排除されて、データで農業を行うという世界です。すげぇ!

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 より引用

未来の話ではなく、すでに始まっている

へー、未来の農業はそんなことになるんだ、と侮ることなかれ。これら先進的アグテックはすでに始まっているのです。特に、アメリカでは導入が盛んで、例えば、GPS自動運転のトラクターや、終了モニターなどは、すでに60%を超える農家で採用されているそうです。恐るべし、農業大国アメリカ。

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 より引用

VRT Variable Rate Technology

各種あるアグテックの中でも、今注目されている技術がVRT (Variable Rate Technology)。
VRTというのは、畑や水や肥料、農薬を均一に散布するのではなきく、より厳密に、栽培エリアごとの状況に合わせて投入量を制限する技術です。
一番の目的は、肥料、農薬の使用量を抑えてコスト低減につながること。
そしてもう一つは環境負荷の低減。見逃されがちですが、農薬だけでなく、必要以上の肥料も土壌汚染につながりますし、化学肥料は製造時の環境負荷も大きいですので、使わなくていい肥料は使いたくないものです。

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 より引用

我がブドウ農園でも、施肥は悩みの一つです。
今現在、我が家の施肥計画は、父親のカンに頼るところが多いです。どうしても、栄養不足が怖くて、多めに施肥してしまいがちです。加えて、畑内に均一に肥料をまいているのですが、よく考えたらこれも適切ではないですね。幹の近くと遠くで、元気な樹と弱っている樹で、同じ肥料要求量ではないはずです。欲しいところに必要量だけ与えるのが理想ですが、その指標がないので、均一に施肥するしかないのが現状です。
このVRT技術、使ってみたい。自動施肥までは行かずとも、データどりだけでも、小規模にできることがないか、調べてみようと思います。

次シーズンに向けて肥料まき Spreading Fertilizer for Next Season

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