[農業情報マッチョになりたい] ブドウ農家のブログです

メリット青で発芽促進 Merit-Ao to promote germination

この前まで雪がたくさん残っていたので、ここにきて一気に気温が上がり畑の雪もすっかり消えました。
ブドウの生育も進むので、今できることを急ピッチで進めます。

発芽促進剤を新芽に塗布

今年の北信濃の冬は非常に寒く、雪も多いシーズンでした。マイナス10度以下の冷え込みが30回近くあり、「ねむり病」の懸念ありとのことです。

今年の長野は寒い! Nagano is very cold this year!

ねむり病の症状の一つが、発芽遅延や不発芽。
程度はわかりませんが、いずれも可能な限り避けたい症状です。
不発芽=葡萄がならない、発芽遅延=栄養の競合、作業の煩雑化
となりますのでインパクト大です。技術員さんのアドバイスもあり、父親とも相談して今年は発芽促進剤を使うことにしました。使うのは「メリット青」です。

メリット青と塗布道具

新芽への栄養補給

このメリット青という栄養剤は、昔からブドウの発芽促進・芽揃いの目的で広く使用されてきた歴史あるものだそうです。我が家ではこれまで使用してきませんでしたが、今年の冷え込みを受けて、使ってみることにしました。
基本的にはチッソ・リン酸・カリを含む栄養剤のようなのですが、どのように発芽促進や芽揃いの効果につながるかは正直わかりません。今度時間ある時にじっくり調べてみようと思います。

推奨は、原液~2倍希釈。水上がりの直前が効果的。塗布方法は、筆塗りか噴霧。新芽や芽キズ痕にしっかり与えてあげます。

最初は筆塗りではじめて見ました。狙ったところにしっかりと塗ることができますが、芽に物理的に触りますのでなんとなくダメージが気になりました。
スプレー噴霧は芽へのダメージが少なく、ボコボコした芽座にも満遍なく塗ることができます。ただ、薬液のロスが多く経済性は悪く、風が強い日は作業性が落ちます。

私も父親も経験がない作業なので、圃場ごとに塗り方や塗布量を変えて、今年の芽吹きのデータをとって我が家の標準を作って行こうと思います。
安い薬ではないのでロスが痛いですが、個人的にはスプレーのほうがなんとなく芽が気持ち良さそうなので、スプレーをメインにしようと思います。

しっかり芽が出てくれるか正直不安ですが、やるべきことはやってあとはブドウの生命力を信じて待つべし!
春の気持ちのいい風を浴びながら、作業を進めます。

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