自分は脱サラして農家になりました。農家の自分も、農家の定義は?と聞かれるとはっきりとは答えられません。。。
参考文献:最新版 図解 知識ゼロからの現代農業入門
家族が基礎となる日本の農業経営
日本の農業経営は、これまで「農家」を単位として営まれており、農家は統計上「世帯」として把握されてきました。
国勢調査の定義では、世帯は「居住及び家計を共にしている人の集まり」とされています。住まいや食事、風呂、トイレなど生活を共にする「家族を核とした消費生活単位」ということです。
一方、農業を生業として営む農家を表す「世帯」は、こうした消費生活単位に加えて、生産・経営単位にもなっているのが大きな特徴です。
「農家」にはたくさんの分類がある
現在まで、国はさまざまな農家の分類・区分を作りながら、農家の実際把握に努めてきました。例えば、高度経済成長期に某業以外からの収入をえる兼業農家が増加し、さらに、自給自足の米や野菜を作るだけで農産物販売をやめてしまう、ごく小規模な農家も増加しました。
そこで国は、農業物販売額が年間50万円以上、あるいは経営耕地面積が30a以上ある農家を「販売農家」、それ以下の農家を「自給的農家」と区別するようにしました。
さらに販売農家は、「主業」「準主業」に区分されたり、「専業」「第1種兼業」「第2種兼業」に区分されたりしています。
また、農家以外で耕地(貸付地)や耕作放棄地を5a以上有する世帯は「土地持ち非農家」と定義されています。統計上は農家の定義には該当しない世帯ですが、農地を所有しているために、社会通念上は農家と認識される場合が多いからです。