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ナガノパープルから2021年の収穫開始 Nagano Purple is GO

暑い夏が過ぎ、少しずつ秋めいてきました。実りの秋です。
我が家の農園も、生育が早いナガノパープルから、2021年の収穫開始です。

ナガノパープル

長野県農業関係試験場にて開発された品種です。
巨峰とリザマートの交配によって誕生。
果肉はやや硬く、歯切れが良く、フォクシー香を有します。皮ごと食べられます。糖度は18~21%、酸含量は0.4~0.5%程度です。

参考 ナガノパープル長野県農業関係試験場

ナガノパープル一房を食べると、赤ワイン1本分と同程度のレスベラトロール(ポリフェノールの一種)を摂取できるそうです。
種無しの大粒ぶどう。巨峰に負けない糖度を持ちながら、爽やかな甘さなのが特徴です。
皮まで食べられるというのが特徴ですが、皮と一緒に食べた方が美味しい、とも言えます。甘さの後に、皮の程よい渋みが追っかけてきて口の中がさっぱりします。

栽培面では、収穫期前の降雨により実割れが発生しやすい。今年は夏場の雨量が多かったので心配されましたが、木が頑張ってくれて、なんとか収穫まで持ってくることができました。ジューシーな果汁で身はパンパンで、歯でサクッと噛んだ瞬間に果汁がこぼれ落ちます。

果肉は透明。甘い果汁でパンパンです。

残暑のこの時期に、キンキンに冷やして食べるもよし。より甘みが感じられる常温で食べるもよし。タルトやケーキの材料にしてもよし。猛暑で疲れた体に、良質な糖分がしみわたります。
おすすめです!

ナガノの名がつきますが、日本全国で栽培されています

2004年に長野の農業試験場で開発されて以来、品質とブランド力維持のため県内限定での栽培でしたが、長野県での生産が安定してきたため、2018年から県外での栽培が解禁。日本全国のブドウの産地で栽培が広まっています。
皮ごとイケて、本当に美味しいブドウなので、たくさん栽培されてどんどん広まって行ったらいいなぁと思っています。

参考 8月30日(日)安住紳一郎のTBSラジオクラウド~「ナガノパープルは千葉で作ってもナガノパープルと言うんですか?」~TBS ラジオ

世の中には2種類の人間がいる。
ナガノパープルを食べたことがある人とまだ食べたことがない人の2種類だ。

安住紳一郎

早朝を狙って収穫

ブドウは早朝に収穫します。
夜のうちに、水分をたっぷり吸った状態で収穫することで実にハリが出て、日持ちもします。
収穫するヒト側にとっても、暑くなる前に収穫を終わらせることが大事です。
朝にその日に出荷する分量をバーっと採って、鮮度が落ちる前に荷造りして出荷します。
まだひんやりとした早朝の圃場でたわわに実ったブドウを採るのは、なんとも気持ちのいいものです。

ナガノパープルに続いて、ブラックビート、巨峰、シャインマスカットの順に、徐々に採り頃を迎えます。
気合を入れて、収穫出荷を進めます。

それでは!

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