今年は摘粒に時間を要したので、7月に枝管理をする時間が取れず、ブドウの枝がボーボーです。せっせと枝管理を進めて、早くスッキリしたい。
副梢管理のポイント Key points for management of secondary branches
夏の新梢管理の目的
夏の枝管理(枝おとし)の主な目的は以下です。
- 枝に無駄な養分が行かないようにするためにする。
- 房に適度に日が当たるようにして着色促進。着色系品種は日当たり多めに。
- 風通しを良くして病気の繁殖を防ぐ。また防除薬液の通りも良くする。
一番の目的は房への栄養集中です。葉や枝は光合成を行う養分製造工場でもありますが、それ自体の生長にも養分を消費しますので、勢いの良すぎる葉枝の生長を止めてあげる必要があります。
葉は多ければ多い程よいと思いがちですがそれは間違いでバランスが大事。暗い畑では、樹は光を求めてさらに葉を広げようとするので、どんどん暗くなってゆきます。これでは良いブドウはなりません。
目安は、木漏れ日がチラチラと地面に落ちる程度。副梢全部落とすと明るくなりすぎる場合は、葉を1,2枚残したりしてバランスを取ります。自分はまだ感覚が掴めていないので、講習会に参加したり、先輩農家さんの畑を参考にしたりして、試行錯誤しながら夏の枝管理を進めます。
ベレーゾン直前は極端な新梢管理はNG
ベレーゾン(水回り)直前は、極端な新梢管理はNGなことも忘れてはいけません。デリケートなこの時期に、水分バランスが崩れて縮果症を誘発します。
満開30日〜45日の水回り直前期は新梢管理は控えます。今年の北信濃のシャインマスカット場合は7/20~8/5は新梢管理を控える時期でした。
枝管理解禁となり、ガンガン整理進めます。