[農業情報マッチョになりたい] ブドウ農家のブログです

ブドウ農家の年末調整 Year-end tax adjustment for grape farmers

ブドウ農家の年初の納税関連3点セットといえば、
1. 確定申告
2. 従業員の年末調整
3. 消費税の計算と納付

です。
従業員の年末調整は、忘れがちですが忘れちゃいけないイベントです。

青色事業専従者の年末調整

我が家は家族経営の農園なので従業員は雇っていません。
私の母親を青色事業専従者として税務署に届け出しているので、母親の給与分の年末調整を行います。

青色事業専従者給与は、事業に携わっている家族に対する報酬を経費として扱って、青色申告者の所得から控除できるものです。
一定の条件を満たせば、家族に給与を支払って、その給与分を経費に算入できるという、個人事業主にとっての強い味方です。扶養控除は受けられなくなりますが、こちらの方が節税メリットが大きいので母親には専従者になってもらっています。

母親の農業への貢献度は非常に大きいので、報酬を支払うというのは、心理的にも非常に腑に落ちます。

源泉徴収と年末調整を忘れずに

青色事業専従者の届出をして、所得圧縮だ!ヤッホー!と調子に乗ってはいけません。
給与を払うのですから、事業主には源泉徴収と年末調整の義務が発生します。
今年はこの計算と納付を父親から引き継いで、私が行いました。

分厚い封筒が税務署から送られてきて、その中身を見て、まず出鼻を挫かれます。
「事業主諸君、やり方ここに年末調整のやり方が書いてあるから各自しっかりやりなさい」って感じなのですが、いざ行うとなるとなかなか難しい。
ネットで調べたり、去年の父親が行った例を見ながらなんとか計算を進め、納付を行いました。
年末調整の書類提出期限は翌年1月31日、源泉所得税の納付期限は翌年1月10日ですので、作業的には確定申告よりも早く行う必要があります。
*我が家は納期特例対象なので、1-6月分の税金をまとめて7/10までに、7-12月分をまとめて翌1/20までに納付です。

国税庁の年調ソフトが便利です


給与業務のバックオフィス会計ソフトがあったら便利だなと思って色々調べたのですが、我が家のように従業員一人という場合は費用が高すぎてコスパが合いません。
かといって、全て紙ベースで行うのはキツイ。そんな時、国税庁でリリースしてる年調ソフトがおすすめです。
控除申告書を作るためのソフトですが、控除項目をぽんぽん入れていくだけで書類ができます。紙ベースに比べたら断然簡単に作れます。このソフトで控除後の課税対象額がパッと出せるので、納税額もすぐに出せます。
小規模な事業主さんの強い味方になってくれるソフトだと思います。

納税で家族への感謝を再認識

e-Taxで、家からでも申告&納税できる昨今ですが、今年は税務署に行って直接年末調整&納税してきました。

たまにパチンコで仕事をサボる父親、キャンプで仕事をサボる私、と違って毎日コツコツと仕事こなしてくれてる母親は、我が農園の真の功労者ともいえます。窓口で母親の稼ぎの分の納税をするというイベントを通して、感謝と労いの気持ちを再認識できます。直接窓口で支払うのも悪くないなぁと思いました。
(なるべく払いたくないと思いがちなTaxですが、逃れられるわけでもありませんので、せっかく納めるならなるべくポジティブなイベントになるように思考しています)

さて、これで今年も残すは消費税の納付のみです。締め切りは3/31。遅れないように書類作成と納税の準備を進めます。

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