参考文献:果樹園芸学の基礎
植物ホルモンとは
植物ホルモンとは,植物自身が生産し,成長や形態形成などの生理現象に微量で作用する物質のことで,成長調節物質や生理活性物質とほぼ同義語である。おもな植物ホルモンには,オーキシン,ジベレリン,サイトカイニン,アブシジン酸,エチレンの5種類があるが,ブラシノステロイドやジャスモン酸また最近発見されたストリゴラクトンなどを加える場合もある。各ホルモンは独自の生理作用をもつが,植物の成長現象の多くは複数のホルモンの複合作用によって制御されている。
果樹栽培では多数の植物ホルモンや合成された成長調節物質がさまざまな目的で利用されている。