本格的なブドウの防除のシーズンが始まりました。
今日は、アルバリンという殺虫剤を樹幹塗布しました。
昨年のカイガラムシ被害
昨シーズン、一つのシャインマスカット圃場でカイガラムシが多く発生し、かなりやられました。袋の中に入り込んで白いムシがブドウの軸部分につき、ムシの通り道には灰色の排泄物が残るので、商品価値は無くなってしまいます。味は美味しいままなのに外観でアウト。。もったいない。今年は昨年の反省をいかし、この圃場はカイガラムシ対策をします。
浸透移行殺虫剤アルバリンを樹幹塗布
使った殺虫剤はアルバリンです。
この薬はちょっと変わっていて、ブドウの幹に塗ると少しずつ幹の中を浸透移行して、樹全体に住み着いているムシたちにジワジワと効くらしい。春の時期に塗布することで、樹の皮の下で越冬したカイガラムシに作用して繁殖を抑えてくれるのです。一度ぬればそれでOKで通年作用してくれるとのこと。散布と違って労力も少ないし、かけムラの心配もないのでありがたい防除法です。
塗布の前に幹の粗皮を剥いて、樹幹に薬剤が浸透しやすいように準備します。薬剤は顆粒状で、水と1:1で溶いて練ったものを主幹の分岐部に30~40cm塗ってあげます。塗布量の目安は、1樹あたり20~40ml。
効果が出るかどうかの答え合わせは秋の収穫時になります。昨年のリベンジなるか、楽しみに待ちたいと思います。