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植物の基本生理と必須資源 Basic plant physiology and essential resources

農家のパートナーであり、商売のもとで、でもある植物。彼らの基本整理を理解することは農家にとって必須です。

参考文献:図解でよくわかる農業のきほん

植物生理の基本は「光合成」

農業生産を順調にすすめるためには、対象となる植物の生一理の基本を知っておく必要がある。とくに、植物生理と環境との関係について、より深い理解が求められる。
生命の営みとしての植物生理の基本中の基本は「光合成」である。植物は、光合成によって自分で栄養となる炭水化物(有機物)をつくり出せる「光独立栄養生物」であり、人間や家畜を含む動物は、植物がつくった有機物を利用しないと生きていけない「従属栄養生物」である。
植物の基本的生理作用には、光合成のほかに、呼吸、蒸散、形態形成(光に反応して、種子発芽、茎の節間伸長、花芽形成などの質的変化を起こす作用)、転流、養分吸収がある。

図解でよくわかる農業のきほん より引用

農業生産と必須利用資源

農業とは、本来どういうシステムなのか。
「農業生産の必須利用資源と生産物」のしくみをまとめるとした図のようになる。光、二酸化炭素(CO2)、水および無機養分(肥料)という資源を利用(投入)して、種または苗を適切な温度の範囲の下で育て、目的に沿った収穫物を植物体の一部または全体として得ること。付随的に植物残さ、酸素(O2)を得る。この植物残さは有機質資源にもなり得る。どんな農業にも必ず必要な資源は「光、CO2、水、無機養分」である。有機質肥料も使われるが、最終的に作物に吸われるのは、微生物によって分解された無機養分なので、必須なのは無機養分ということになる。

図解でよくわかる農業のきほん より引用

課題は投入資源の利用効率の向上

どんな地域のどんな農業でも、生産の課題は、投入資源の利用効率を高めることにある。つまり、投入資源当たりの収穫量(生産物価値)を大きくすることである。露地栽培のばあい、光や空気中の⑩などは、自然にあるものを利用する感覚で、投入資源当たりの収穫量といっても、思いつくのは施した肥料と水くらいかもしれない。
農業の何よりの基本は、圃場や施設での作物個体群の光合成速度を高く維持すること。光エネルギーの利用効率が高まる環境を作物に用意することである。光合成で生産された炭水化物の量と、タンパク質の主原料である窒素の吸収量のバランスをよくし、健全型の生育にすることだ。

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