[農業情報マッチョになりたい] ブドウ農家のブログです

摘心で樹勢をコントロール Controlling tree vigor by pinching

葉や枝は旺盛に生長して光合成を旺盛に行ったもらいたい、一方、茂りすぎると葉や枝の生長が優先されて実が充実しない。その辺をコントロールする方法の一つが、摘心です。

参考文献:果樹栽培 実つきがよくなる「コツ」の科学

物質生産とブドウへの分配 Material production and distribution to grapes

摘心の理由と目安

「摘心」とは、若い枝(新梢)の先端を手で摘むか、ハサミなどで枝の先端を軽く切り詰める作業のことです。新梢の先端を軽く切り詰めることで枝の生育が一時的に停止し、残った枝や果実に養分を十分に行き渡らせて、実つきを向上させます。加えて、新梢が伸びて枝が混み合うことを予防し、日当たりや風通しをよくして病害虫の発生を抑え、さらに、果実の着色など品質を向上する効果も期待できます。

果樹栽培 実つきがよくなる「コツ」の科学 より引用

摘心の適期や、摘心によって残す新梢の状態は、果樹によって異なります。摘心で新梢を長く切り取ると、切り取った分だけ養分をロスするので、切り取る新梢はなるべく短くして、新梢の先端をわずかに摘み取るのが理想です。摘み取る新梢を短くするには、適期の摘心がポイントとなります。摘み取る位置は、先端の葉から5~10mm残すのが好ましく、残す長さが短いと葉のつけ根にある芽を傷つけ、長いと枯れ込みが入る恐れがあります。摘心後に、摘心した新梢の先端付近から再び新梢(2番枝)が発生した場合は、葉l~2枚を残して再び摘心します。

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