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病原体別の病害例と防除対策 Disease examples and control measures by pathogen

植物をアタックする病原体は湿気を好みますので、このあと梅雨の時期になると怖いのが病害の拡大です。病原体にはどのような種類があり、それぞれどのような対策が考えられるのでしょうか?

参考文献:図解でよくわかる 農業のきほん

害虫のタイプと防除法 Pest types and control methods

病害の約80%を占める「糸状菌」

野菜に寄生する病原体は、おもに「糸状菌(カビ)」「細菌」「ウイルス」の3種類に分けられる。なかでも、植物の病気の約80%を占め、被害が大きいのが糸状菌類である。糸状菌による病害例としては、野菜や花木、果樹などに寄生するうどんこ病をはじめ、べと病、疫病などがあげられる。糸状菌の胞子や細菌、ウイルスは小さく、作物に付着してもまったく気づかないため、発生の「誘因」となる環境の予測もふまえた農薬の予防散布や発生初期散布が必要になる。薬剤には、野菜の葉や根から体内に浸透・移行して防除効果を上げるリドミル剤、ベンレート水和剤、トップジンM水和剤などがあり、病気がある程度進行してからでも有効だ。ただ、同じ糸状菌類でも、土壌中の病原菌(フザリウム属菌)か根や地際の茎から侵入して発病する「土壌病害」は、植付け前の土壌消毒や連作を避けるしか防ぐ手段はない。

図解でよくわかる 農業のきほん より引用

「細菌病」向けの防除対策

レタス腐敗菌やハクサイ軟腐病など、細菌による病害には人間と同様に抗生物質が使われるが、耐菌性が出やすいという難点がある。野菜では、予防としての銅剤(ボルドー液)と抗生物質農薬(バリダシンなど)とを交互に用いる方法がとられている。なお、細菌は傷口から侵入するため、管理作業の際に作物を偽つけないよう注意する必要がある。
モザイク病や萎縮病などウイルスによる病害には予防・治療薬がほとんどなく、一度感染すると治ることはない。間接的な感染予防対策として、ウイルスを媒介するアプラムシやスリップス、コナジラミなどの害虫防除を徹底することが重要である。近年、弱毒ウイルスを用いた、キュウリやピーマンのモザイク病に予防効果のある植物ワクチンが開発され、利用されはじめている。

図解でよくわかる 農業のきほん より引用

「素因」「誘因」への対策が必須

種類を問わず、ほとんどの病原菌に共通していえるのが、「多湿を好む」ということ(うどんこ病は除く)。葉が茂りすぎて風通しがわるい場合や、梅雨の時期など降雨の多いときに病気の発生が多くなるため、水はけのわるい畑は要注意だ。逆に、圃場管理によって「誘因」が小さくなれば、そのぶん発病を抑えることができる。「主因」(病原菌)を減らすための薬剤防除では効果が期待できないケースも多いからこそ、発生の素因と誘因への対策が病害防除には不可欠である。

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