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休眠期の防除 その2 Dormant season pest control Part 2

とても大事な休眠期の防除。ブドウに対しては具体的にどんなことができるのでしょうか?

参考文献:だれでもできる果樹の病害虫防除 ラクして減農薬 [ 田代暢哉 ]

休眠期の防除 その1 Dormant season pest control Part 1

休眠期散布の絶大な効果

休眠期防除は、落葉樹では晩秋季に落葉しているので、枝と幹への散布になります。柔らかい枝や葉は残っていません。このため、生育期には薬害が怖くて絶対に散布できないような薬剤や濃い希釈数の散布も可能で、越冬している病害虫をここで叩くことができます。

発芽前の散布で黒とう病をアタック

一般的に、防除薬は芽が出た後にその新しい組織に対して散布してゆくのが基本ですが、発芽の前からも病気との戦い戦いは始まります。
そんなに焦らずに、発芽後の早いうちから行えばいいのではと思う人もいるかもしれませんが、それは甘い考えです。発芽時期にちょうど雨が続けばどうなるでしょう。散布したくてもできなくて病気の蔓延を手をこまねいて見ているしかなくなります。そしてここでの初期防除に失敗すればその後の発病はなかなか抑えられません。

発芽直前に使用する剤は保護殺菌剤で、ナシやブドウでは、デランフロアブルがあります。
ターゲットは黒とう病です。黒とう病は、一度出るとなかなか根絶が難しく、シャインマスカットでは商品価値がゼロになるので、いかに黒とう病を抑えるかが、シャインマスカット農家にとって超重要です。

だれでもできる果樹の病害虫防除 より引用

ただし、前述の通り、休眠期防除に使える薬はパワフルな薬剤ですので、使用量とタイミングには細心の注意が必要です。
デランフロアブルは、発芽後に散布してしまうと、全ての芽がやられて枯れてしまって収入ゼロになります!と技術員の方にアドバイス受けました。
恐ろしい。。。。自分のような初心者は特に、父親や先輩や技術員の方々に教わりながら休眠期防除を進めようと思います。

ブドウ農家と黒とう病の戦い Fight against Plant Disease

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