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ブドウの摘粒ガイドライン Grape Picking Guidelines

露地ブドウは摘粒の時期に入りました。おそらく、一年の中で一番忙しい時期です。作業に追われ、雑になりやすい作業です。目標をしっかりと頭に叩き込んで、丁寧に、かつサクサクと作業を進める必要があります。

参考文献:新版 ブドウの作業便利帳

ブドウのお手入れ ~摘粒~ Thinning for Future

種無し大粒種の摘粒

ジベレリン(GA)処理の時期が早いほど、果梗は変形するだけでなく硬くなる。満開後にGA処理をすることによって果梗は軟らかくなったとはいえ、処理しないものにくらべると硬くなる。

GA処理した大粒種は、果梗から果粒が離れやすいため、果房に穴がみえないくらいかたづくりにする。房のつみ具合は、上部の二次花穂と房先までの長さを軸長とすると、軸長と果粒の数、大きさで決まる。

巨峰やピオーネの種なし果房では、軸長9~11cmに30~35粒程度残すと300~400gくらいになる。ピオーネも同じくらい残せば、果粒が大きいだけ大房となり、400~500gくらいになる。シャインマスカットで600gをめざすなら、軸長7~8cmで着粒数は40~45粒とする。

新版 ブドウの作業便利帳 より引用

他の品種では、それぞれ果粒の大きさがちがうので、目標とする大きさの房になるよう、軸長と着粒数を組み合わせていろいろやってみて、適当なものをみつける必要がある。そのときには、摘粒バサミに先端から、8cm、12cmというように印をつけておく。そして、目標とする果房の大きさに必要な果軸のさを、果房先端にハサミにつけた印に合わせ、それより上のあまった二次花穂を落とす。そして、つまりすぎた二次花穂は適当に落としてから、摘粒にはいるとよい。

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