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ブドウのお手入れ ~摘粒~ Thinning for Future

7月に入りました。ブドウは太陽を浴びてすくすく育っています。
この時期は、秋の収穫に向けてありとあらゆるブドウのお手入れの時期です。今日は重要なお手入れの一つ、摘粒作業の紹介です。つぶ抜き、と言ったりもします。未来のブドウの形を作る大切な工程になります。

摘粒をする理由

ブドウは生き物です。食用に品種改良されてはいますが、生物の大命題である、子孫を多く残すことに必死ですので、粒もたくさんつけようとします。ですが自然に任せてたくさん粒を実らせても人間の世界では商品価値は生まれません。栄養が分散して味が良くならないし、格好もよくありません。鳥やクマと違って人間は舌と目が肥えているのですね。人間の市場で販売し、その対価で生活するのが農家ですので、市場で受け入れてもらえる商品になるように手を加えなければなりません。秋の収穫に向けてまだブドウが若いうちにお手入れをしてあげます。主なタスクは、

  • 不良粒を除く
  • 適正な粒数に整える
  • 形を整える

母親に教わりながら作業してますが、これがなかなか難しい!

ブラックビートという品種です。今はグリーンですが、収穫の頃には黒光りが美しいぶどうになります。

農家にカリスマ美容師が憑依する

摘粒には専用のハサミを使用します。先が細くなっていて房の中に刃が入りやすくなっています。
まずは不良粒の除去。異形になっていたり、傷がついている房を取り除きます。これは視覚的にわかりやすいので初心者でもできます。


難しいのが粒数調整と成型。標準のスペックがあり、JA等から指南書も配られているのですが、農家のセンスが問われてきます。何しろこの時点ではまだブドウは子供で粒も房も小さい段階。この段階で将来の完成形をイメージしながらお手入れする必要があります。
自分が作業をした後の房を母に見てもらって、あーでもないこーでもないと指導を受けながら作業しています。
自分に美容師を憑依させて、チョキチョキと若者の髪をかっこよくして行くことをイメージしながら作業するとわりかしうまくいきます!
ただ、一房にたくさん時間をかけている訳にもいきません。お客さんはたくさん待っていまして、スピードも意識しないとあっという間に日が暮れてしまいます。自分はまだまだ初心者、母は自分の倍のスピードで質も良くこなしてゆきます。自分が駆け出しの美容師だとすると、母はまさに表参道のカリスマ美容師。師匠の技を盗むべくチラ見しながら作業してます!

だいぶスッキリしました。この後師匠の手直しが入ります。

シェイプアップしてすくすく育て

窮屈そうだった粒たちもこの時期の摘粒でだいぶスッキリしました。これから、夏の日差しを葉っぱで受け止めて、落とされた粒達の分もすくすく育って欲しいです。
まだまだお手入れ作業続きます。かっこよく育って、市場でモテる子になって欲しい!

それでは!

*今日の農作業中リスニング。Amazon Audible。

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