露地ブドウ栽培は、摘粒の時期です。一年の中で一番忙しい時期です。踏ん張りどきです。
粒抜きといいツール Good Tool Helps the Farmer
ブドウの成長と、栽培者の粒抜き作業の競争
ブドウは太陽の光を浴びてどんどん育ちます。「玉が伸びる」と言って、目に見えるスピードでどんどん粒が大きくなってきます。ブドウの成長は嬉しいことではありますが、玉が伸び切る前に終わらせなきゃいけないのが粒抜き。粒抜きが遅れると商品になりません。ブドウの成長と、栽培者の粒抜き作業の競争の日々です。日が昇った早朝から、日が暮れるまで、ひたすら粒抜きの日々です。
休みなしだが、休みは前受けしていた
ここの作業が遅れると、今年の収入減に直結するので、今やらなきゃいつやるの、と自分を鼓舞して作業を進めます。
休みが取れません、しかし、よく考えれば休みは前受けしていたのです。冬~春の時期は比較的仕事が少なく、自由に休みが取れていました。個人事業主のいいところでもあります。春に貯めたパワーを使ってブーストをかけて、この摘粒シーズンを乗り切るのだ!
冬の農家は休暇を前受け Winter Farmers Get Ahead of the Holidays
合言葉は摘粒が終わってから
生活が摘粒で支配されて余裕がなくなる時期なので、さまざまなタスクが溜まってゆきます。
- 庭の気になる雑草
- 読みたい本、見たい映画
- 会いたい友達
- そして何より、夏休みなのに遊びに連れ出せない家族、ごめん
呪文のように、「摘粒が終わってから」と自分に、家族に声かけし怒涛の摘粒に立ち向かいます。
摘粒は7月末には終わる予定、というか終わらせるのがマスト。それが終わればちょっつ余裕が出て周りが見えるようになるはず。
膨大な量の房の前に、永遠に続くんじゃないか、今年こそは終わらないんじゃないか、と心が折れそうになったとき、イチローの名言を思い出すようにしています。
小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道
イチロー
コツコツ進めれば、必ず摘粒の終わりはきます。しっかり食べて、寝て、よく働いて、あと一ヶ月の摘粒シーズンを乗り切ります。