シャインマスカットの栽培では、短梢剪定が主流です。栽培面積の拡大などで樹形を作り込むときに、頭に入れておきたい内容です。
参考文献:新版 ブドウの作業便利帳
短梢剪定の植栽本数の考え方 Concept of number of trees
主枝間隔と主枝長の目安
短梢剪定は主枝が平行していれば、1樹あたりの主枝が、1本だろうが2本、4本だろうが、自由に作ることができる。そこで、一文字型、H型、ダブルH型、双方5分岐型で樹間面積50m2を確保するための主枝間隔と主枝の長さを以下に示す。
なぜこんなことをしたかといえば、ブドウの幹が棚の中支柱やハウスの柱のあいだにあると、作業のじゃまになるので、できるだけ柱の近くに植え付けたい。ところが、それらの間隔は、一定ではなくバラエティーに富んでいるからである。間口4mのハウスで谷間の主柱近くに植え付けるとすると、主枝間隔2mの型がやりやすい。しかし、積雪地帯などでは雪に強い3.6間口のハウスが使われる。そのとき谷間に植え付けると、主枝間隔は1.8mになる。
また、園地の地形が歪んでいる時など、主枝一本が余ったり、3本にしたかったりすることがある。そうゆう時の判断用に使えれば良い。