[農業情報マッチョになりたい] ブドウ農家のブログです

命の水、ジベレリン Life-giving water, gibberellin

北信州の露地ブドウは無事開花を迎え、一回目ジベレリン処理を終えました。

ジベレリン処理 Gibberellin Treatment for Seedless Grapes

現代ブドウ栽培に欠かせない、命の水

種無し、大粒を目指す現代のブドウ栽培にとって、植物成長調整剤であるジベレリンはなくてはならない存在です。植物ホルモンの作用で、この一回目ジベレリン処理をトリガーに子房が肥大を始めます。
言い換えれば、このジベがかからない房は大きくなず、成長を止めてしまいます。父親曰く、「ジベレリンは命の水」。これは、ブドウ自体にとっても命ですが、ブドウ農家にとっても命という意味です。ジベ処理の時期を間違えたり、薬液の調合を間違えたり、処理を忘れたり、したら収入の大幅減に直結します。
一気に処理の適期を迎えるこの時期、忙しさはピークを迎え、作業が煩雑になりがちですが、これは命の水なんだ、と自分に問いかけつつ、迅速にかつ慎重に作業を進めます。

ジベセットを持って畑を巡ります。

反応が出ると一安心

ジベレリンへの反応は敏感で、しっかり効くと翌朝には目に見えてブドウがひとまわり大きくなります。処理の翌朝に畑を巡回してしっかり反応が出ていると一安心、今年も一つ関門を突破した!
とは言いつつ、人間の仕事なのでいくつか処理忘れの房も散見されます。丁寧にやったつもりなのに。。。こっそり見直しして、全てのふさに命の水を与えます。

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