暑くなってきました。ブドウ栽培の方は、つぶ抜き、ジベ処理と並行作業になりますが、袋かけ作業のフェーズに入ります。ブドウ栽培地の夏の風物詩です。私も子供の頃に袋かけの手伝いをしたのを覚えています。
袋かけをする理由
ブドウの袋かけは、摘粒とジベ処理が終わった後、七月初旬に行います。
主な狙いは、以下になります。
- 雨除け
- 日焼け防止
- 病害虫、鳥からブドウを守る
美味しいブドウに仕立てるための最後の仕上げです。
品種によって生育に差があるので、生育が早い巨峰から順番に作業開始です。炎天下での作業になりますので、スポーツドリンクを飲みながら、いい汗かきながらの作業になります。
優しく包んで、屋根つき個室に
紙でできた袋を使います。
ブドウをそっと包んで、紙の端っこについている針ネガで軸に固定します。
仕上げに傘もかけてあげます。傘は雨よけと日差しよけのがあります。
梅雨で雨が多いですが、房に雨粒がついていると袋の中が湿気ってしまってよくないので、晴れ間を狙っての作業になります。
この袋掛け作業、何かに似てるなぁと思っていたのですが、餃子を包むのに似ています。うまくヒダを作って綺麗に仕上げられると気持ちいいです。
日差しと遺伝子に任せて
ここに至るまで、ブドウにはいろいろ手をかけてきました。
作業者側も大変ですが、手入れされるブドウの側も大変だったに違いないです。
伸ばした枝を整列され、せっかく実らせた粒を落とされ、ジベレリンをかけられ。
収穫が成人だとするとちょうど今頃が思春期真っ最中の頃でしょう。そろそろほっといてくれ〜、という心境でしょう。
そうですね、そろそろそれぞれの房の自主性に任せる時期です。その前にプライバシーを守れる個室を与えてあげましょう。個室の中で、夏の太陽を葉っぱで受け止めて、自らが持つ遺伝子の力で、大きく美味しく育ててくれ!と念じながら作業を進めます。
こんなに小さかったのに だんだん大きくなって こんなに育ちました
私にも小4の息子がいますが、最近、私や妻にやんや言われるのが嫌なようで、うっとうしそうにしている時が増えてきました。そろそろ自主性に任せる時期なのでしょうか。
いや、まだ早い。お願いだから、もうちょっとだけ、親のちょっかいに付き合ってくれ!
袋掛け作業はしばらく続きます。
それでは!