北信濃の露地ブドウは、一回目ジベレリン処理の季節です。この時期に何よりも欠かせないのが、天気予報です。
晴れ間を見つけてワッショイワッショイ
一回目のジベレリン処理の目的は、主に無核化(種無し化)です。ブドウの品質を決める大事な作業です。
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ジベレリンの時期は非常に忙しい日々が続きます。忙しくなる主な要因は、処理適期と天気です。
一回目ジベレリンの適期は、満開〜3日程度の間。一方で梅雨真っ盛りの時期。ハウス栽培と違って露地栽培では、雨でジベレリンが流されてしまうので、雨の時は処理ができません。
この時期、ブドウ農家はスマホで天気予報をずっと見ています。今は天気予報がスポットで正確になっているし、雨雲レーダーで、何時間ごに雨が降る、何時間後に雨が止む、ということを教えてくれるので非常に便利。晴れ間を見つけて、一気に処理をかけます。
例年だと、巨峰系とシャインマスカットで生育がずれているので巨峰のあとシャイン、と時間差をつけられますが、今年は厄介なことに、巨峰系とシャインマスカットの生育スピードに大きな差がなく、作業が重なります。
父親曰く、「晴れ間を見つけてワッショイワッショイ、とジベ処理片付けていかないと間に合わない」
正式には、処理後xx時間後に雨が降ったら再処理、と言ったガイドラインがありますが、我が家は乾けばOKとしています。処理後多少の降雨があっても吸収されてジベの効果しっかり出れば大丈夫、としています。ジベが効くと、房がパリパリと少し固くなって、翌朝には早速水を吸い上げて、粒が大きくなってきます。こうなればOK。(経験に基づいた基準、としていますが、本当の理由はそうしないと仕事が回らない。これが正直な理由!)
急ぎつつも丁寧に、今年のジベ作業を進めます。