[農業情報マッチョになりたい] ブドウ農家のブログです

冬の剪定は禅問答 Winter pruning is a Zen dialogue

最近はブドウの仕上げ剪定をずっとしています。
白銀の雪の中で、たった一人で黙々と行う作業です。

今年の長野は積雪量が多い

今年の長野は寒いです。雪も多いです。仕上げ剪定を始める頃は溶けているかなぁと期待していたのですが、まだまだ残雪が30cm以上残っている北信濃です。
朝の早いうちは、雪がまだ凍って締まっているので雪の上を歩けるのですが、10時頃になって気温が上がってくるとズボズボと足を取られるようになります。このズボズボが、意外にも体力を取られてしまいます。

いずれにしても、雪の中での作業は、なんだか異世界にいるようで、私は好きです。真っ白な汚れがない世界の感じがするし、雪には吸音作用があるので、静かです。スキーをされる方は、静かな天候の日にリフトに乗っている時の感じと似てる、といえば分かっていただけるでしょうか。

白銀の中で自問自答を繰り返す

剪定作業を行うときは完全に一人です。いろいろなことを考えながら作業しています。私は去年に就農したばかりで剪定は初体験なので特に雑念が多いです。

  • この芽は残した方がいいかなぁ
  • いやいや、弱々しい見た目だから落としちゃった方がいい
  • いやいや、これを落として、本命の芽も発芽しなかったら、保険のために残すべきじゃないか
  • いやいや、新芽が多すぎると養分の競合になって、開花の時期が揃わないぞ

こんなことを考えながら剪定してます。時間がかかります。そしてこんなふうにウジウジ考えてから切った枝ほど、なんだか中途半端で、後で父親からダメ出しくらいます。

今日は自動ハサミを使いました。

なにしろ一人で静寂で中での作業なので、上記のような技術的なこと以外にも、いろいろ考えてしまいます。

  • 思い切って会社辞めて農家を継いだけど、本当にこれでよかったのか。
  • もう会社辞めちゃったし、そんなこと考えたって意味がない
  • 一人で作業っていい時もあるけど寂しいなぁ、犬飼おうかなぁ
  • そんなことより、早く家帰ってビール飲みたいなぁ

などなど、答えが出そうで出ない自問自答を繰り返しています。もはや禅問答。肩をバシッと叩いてくれるお師匠さんもいないので、代わりに自分で雑念を消すかの如く、バシバシと枝を切ります。

運命の芽を決めてバシッといくのが一番スッキリ剪定できます。

油断するとディープな世界に入ってしまうので、たまに爆音で音楽を聴いたり、ラジオを聴いたりと気分転換も織り交ぜながらの剪定作業です。
いろいろ迷いながら切った枝たち、中にはミスっているところもありそうですが、春にはいい芽を吹いてほしいものです。

ブドウの仕上げ剪定 Finishing Pruning of Grapes.

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