本を読んでいたら、胸に刺さる言葉が載っていました。「足跡は肥やし」。私のような新人農家にとっては特に大事な言葉だと思いました。
参考文献:新版 ブドウの作業便利帳
足跡は肥やし。畑に行って、果樹のことは果樹に聞く。
いくら豊富な知識や理論を身につけていても、ブドウ園の現状を知らずして上手な栽培はできない。病気や害虫は発生していないか、あるいは肥切れをおこしていないかなど、ブドウ園の現状を知るにはブドウ園に足を運ばなければならない。
しかも、行っただけではダメで、すみからすみまでよく観察することである。そうしないと「心ここにあらざれば、視れども見えず」のことわざのとおり、害虫も病気も発見できない。だから、園を観察するときは知識や理論を総動員し、目を皿のようにしてよく観察することが大切である。
そろそろべと病が出るころだと、その状況をみに行くとする。そのときは、毎年一番早く出る場所が決まっていたりするから、そんなところを一番先にみるというように、過去の経験を生かした観察が必要だ。