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日本の生食用ブドウの歴史3 History of Grapes in Japan part3

日本のブドウ栽培の歴史の続きです。最近の流行は、「種無し皮ごと」です。

参考文献:最新農業技術果樹 vol.8

日本の生食用ブドウの歴史2 History of Grapes in Japan part2

シャインマスカットの大流行

シャインマスカット(1988年交配)が2006年に登録され、爆発的なブームを読んでいます。2011年には栽培面積379haでスチューベンや甲州を抜いてこの新品種は驚異的な速さで7位に躍り出ました。
本種はマスカット香を持つ黄緑色品種で、最大の長所は種無しで皮ごと食べられることです。果肉が締まり歯応えがよく、果粒も大きく外観も見栄えが良く消費者の人気を得ました。
外観、品質は優れ、欧州種のようですが母方の親に欧米雑種のスチューベンが入っていて耐病性があり栽培しやすい。比較的早熟なため、生育期間の短い北海道を除いて全国的に適地が多いため、急速に栽培が普及しました。

黒系でも皮ごといけるナガノパープル

長野農試が育成したナガノパープル(2004年登録)は巨峰にリザマートを交配した紫黒色品種で、皮ごと食べられる巨峰系品種が生まれて、人気が上昇しています。
果物専門販売業者アンケートでは、全果物品種の人気ランキングの結果、シャインマスカット(1位)に次いでこのナガノパープルが2位になり、連続4年間これらのブドウ新品種が人気果物のトップを独占しています。

皮ごと食べられるという特性がトレンドが定着しそうで、ブドウは今後、「皮ごと食べられる種無し品種」が主体という時代がしばらく続きそうです。

赤系種なし皮ごとクイーンルージュ Queen Rouge. Debut of the Next Gen Star

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