メインで栽培しているシャインマスカットの収穫を開始しました。
今年は生育がスローで、当初の予定より約二週間解禁を先延ばし、味が乗って来たところで収穫開始です。
黒系のブドウの出荷作業が続いていたので、作業場に緑が入り新鮮な気分で出荷作業進めてます。
よく美味しいシャインの見分け方は?と聞かれます。
目的によって、好みによって、それぞれだと思っています。
生産者の立場たらいくつか選び方をご紹介です。
シャインマスカット
まずはシャインマスカットのご紹介。
親は「安芸津21号」と「白南」で、2006年に品種登録されたぶどうです。広島県で誕生しました。
皮ごと食べられて、何よりウマイ。
皮はハリがあって、パリッと弾ける感じ。実の食感も程よくサクサクで心地いい。
粒を噛んだ後に鼻に抜ける香りが独特な上品さがあります。私は何が好きって、この香りが一番好きです。
最近はスイーツの材料にも広く使われ、インスタには美味しそうなシャインマスカットを使ったケーキやパフェもたくさん。
今やブドウ界のスーパースターですね。
産地の違い
これについては、新人農家の自分は地元の長野のシャインマスカットしか食べたことないから、すみません、分かりません。
ただ、技術研修で有名なブドウの産地、山梨県笛吹市、広島県竹原市、などなどに行っている両親曰く、
“どこのシャインマスカットも全部うまい”
そうです。
生育時期に違いがありますので、その時期に旬になっている産地の美味しいシャインマスカットを味わっていただければと思います。
長野は気温が低い環境なので、時期的にはしんがりの方になってくると思います。
甘さを求めるなら黄色いシャイン
甘さを求めるなら、少し黄色めのシャインがおすすめです。
熟成が進んで甘いです。糖度は高いもので約20%超え。飴ちゃん級の甘さになるものもあります。
朝に黄色いシャインを一粒食べれば、その甘さで脳が一気に目覚めます。
食感と香りを求めるなら緑のシャイン
シャインマスカットの特徴は皮まで食べれる手軽さと、独特な爽やかな香り。
食感と、シャインの香りを求めるなら緑色が強いシャインがおすすめです。
サクサクパリパリの粒を噛むと、シャイン食ってんなぁ、という実感が強いと思います。
私個人的には甘すぎないハリハリのシャインが好きです。
バクバク食べるもよし、スモーキーなウィスキーのアテにかじるもよしです。
房の先端から肩にかけて徐々に甘くなってく
荷造り作業中につまみ食いしてるとわかるのですが、房の先端から肩にかけて徐々に甘くなるグラデーションが若干あります。一房の中でもバリエーションが楽しめます。
徐々に甘くなってくステップを味わいたい方は房の先端から
最後はお口の中をさっぱりさせたい方は肩側から
がおすすめです。
シャインマスカットとの出会いは一期一会
生産者としては、可能な限り一定の品質を狙って栽培、出荷ができるように努力しています。
でも相手は生き物ですので、作り手の手入れや、気温、日当たり、灌水、土などなどによって、その房にはその房の個性があり、完全なコピー品にはなりません。
シャインマスカットとの出会いは一期一会
と思ってご容赦いただいて、まずは手に取った房を楽しんで、次の房との出会いに想いを馳せる、
その中で自分好みのシャインを見つけていって頂ければと思っています。
シャインの収穫は11月初頭まで続きます。
それでは!