10月も後半に入り、冷え込みがグッと強まってきました。
シャインマスカットの収穫&出荷を日々続けていますが、今日は一部のブドウを長期貯蔵のために冷蔵庫に入れ始めました。
強制通風式冷蔵庫でブドウを長期貯蔵
長野のシャインマスカットは今がまさに旬。出荷量も多く最盛期です。
最近のブドウ農家は、各家に大型冷蔵室を作って、そこでブドウを長期保存しているようです。
なぜこの時期にブドウを冷蔵庫に入れて貯蔵するかといいますと、
- 霜被害を回避
- ブドウの劣化を阻止
- 出荷時期をずらして、お歳暮やクリスマスシーズンに出荷を当てる
この時期、霜が怖いです。霜に当たってブドウが凍ってしまうと、食味が落ちて商品価値がなくなってしまいます。また、シャインは収穫時期を逃すと、外観、食味ともに劣化が進んでしまいます。
収穫してしまって温度管理された冷蔵庫に入れておけば、霜や劣化の心配はありません。
また、時期ずらしも主な目的の一つ。
秋が旬のシャインは、冬に向けて流通量が減ってきますが、お歳暮やクリスマスで需要は継続的にあり、お値段も上がってゆきます$$。ここにシャインの出荷を当てられるようにするのも大きな目的です。
と、ここまでが、建前上の理由。
実際のところ、農家の精神安定が理由の一つのようです。
お盆付近の収穫開始から、ブドウの劣化が怖い、台風が怖い、と休みなく永遠と収穫出荷に追われてきました。しかも終わりがなかなか見えない。そろそろ息切れ気味です。
私もブドウは好きで、収穫は喜びですが、正直、実りすぎですよ君たち!
追われる生活から少しでも解放されたい。冷蔵庫でしばし寝てもらおう。
凍る直前の温度で寝てもらいます
冷蔵庫に入れるのは、エース級の圃場のブドウ達。
袋のまま収穫箱に入れて、3坪ほどの冷蔵庫にぶち込んでゆきます。
狙うのは凍る直前の温度。研究者の方々がしっかりとデータを取って貯蔵方法を確立してくださっているので、二ヶ月程度はほぼ劣化なしで貯蔵できます。
クリスマスのケーキに乗ったり、お歳暮で使われたり、冬でも食べれるシャインマスカットになるまで、しばしお休みください。
今年のシャインもラストスパート
2日かかって一個分の圃場のブドウを無事格納。一安心です。
冷蔵貯蔵と並行して、通常収穫&出荷もまだまだ続きます。今年は生育が遅めなので、11月まで続きます。
まだまだ先は長いですが、体調管理に気をつけて、年末にかけてラストスパートです。
それでは!