[農業情報マッチョになりたい] ブドウ農家のブログです

遊休農地のお手入れ Keep the Field Alive

永遠続くと思われた粒抜き作業のもやっとひと段落しました。
今日はずっとやらなきゃなぁと頭に引っかかっていた遊休農地の草刈りです。

遊休農地も手入れが必要な理由

使っていない畑が何個かあります。
祖父母が現役だった頃は使っていた畑ですが、人手不足で今は遊休にしているところです。
今日訪れたのは、高社山という山の斜面にある畑。日当たり抜群で良いブドウが採れたそうなのですが、家から少し離れていますし、斜面での農作業は地味にきついこともあり、今は遊休にしています。

遊休にしていても、草刈り等の手入れは続ける必要あります。
主な理由は、病害の蔓延防止です。雑草生え放題で不衛生にしていますと、病害菌の住処になってしまいます。ブドウの病気は伝染性がありまして、周りの畑にご迷惑をかける訳にはいきません。
あとはやっぱり荒れている畑は見ていてテンションが下がるので、なるべく綺麗に保ちたいものです。

伸び放題の草を退治

軽トラに乗用草刈機とビーバーを載せて草刈りです。
春に一度刈っているのにわずか3ヶ月で凄まじい草です。草の生命力は本当にすごい。

*草についての豆知識。

春には黄色の花が多く咲きます。これらはアブやブヨが花粉運搬のターゲット。
アブは行動範囲が狭いので、たかってもらう確率を稼ぐために菜の花のように群生して咲く必要があるようです。

一方、暑くなってくると紫系の花が多く咲き始めます。これらはミツバチが主にターゲット。
ミツバチは賢いのでたくさん花を咲かさなくても見つけてくれますし、また行動範囲が広いので遠くまで花粉を運んでくれます。

草って賢いですね。ちゃんとマーケティングしてます。

善光寺平一望の絶景の畑

この畑は本当に景色がいいです。眼下には山ノ内町と中野市一帯、その向こうに善光寺平、秋晴れの日には遠く北アルプスも望みます。


自分が小さい頃、この畑で遊んだり袋掛けの手伝いをしに頻繁にきていましたが、この景色は変わらない。毎回この景色を見るたびに、長野に生まれてよかったなぁと思います。

家から離れているので、お昼に家に戻らずここで昼食。単なるカップラーメンですが畑が絶景レストランに早変わり!

今は使っていない畑ですが、家族が守ってきた日当たり抜群で絶景のこの圃場。今は収穫は期待せずりんごの若木をオブジェとして植えているのみです。ブドウ以外でも、何かしら面白いものを植えて育ててみようかな、とぼんやり考えながらの昼食でした。
今は思いつきません。。
とりあえず、たまに暇な時にキャンプでもしてみようかなぁと思います。水道なし、トイレなしのハードコアスタイルになりますので、家族は抜きでソロキャンプとすることにします。

それでは!

ブドウのお手入れ ~摘粒~ Thinning for Future

農家は草と合戦である Fight Against the Grass

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