ブドウの休眠期にやっておかなければならないことの一つが防寒対策です。
収穫が終わって一息ついた後、雪が降る前に終わらせる必要があります。
凍害からブドウの木を守る
ブドウは比較的寒さに強く、健全な樹体あれば凍害(樹の中が凍ってしまう)の心配はあまりないと言われていますが、我が家が営農している信州中野は標高も高く、冬の冷え込みがきついので、しっかり防寒してあげます。
具体的には、稲藁などで樹体を被覆してあげます。
稲藁は5cm程度の厚さになるように硬くしっかりまきます。また、根元には周囲1−2mの範囲で厚さ10cm程度敷き詰めて土壌の乾燥や凍結層の発生を防ぎます。なによりも怖いのが、樹の内外の水分が凍ってしまうことです。水分が凍結して膨張すると細胞がズタズタにやられてしまい、樹をまるまる失う大きな障害になってしまいますので、しっかり、たっぷり目に藁を巻きます。
健全な樹体を作ることが第一
防寒着を着せる寒さ対策も大事ですが、なによりも大事なのは、樹体を健康に保つことです。実際に寒さが来る前の段階での健康管理が重要になります。具体的には、収穫後も気を抜かず、以下を継続的にケアし続ける必要があります。
栄養補給
土壌乾燥防止
遅伸びさせない(収穫後に余分にエネルギーを消費させない)
早期落葉させない
生き物相手のブドウ農家は一年中気が抜けない仕事です。生産者もブドウの樹も、健康第一で今年の寒い冬も乗り切ろうと思います。
それでは!