[農業情報マッチョになりたい] ブドウ農家のブログです

嬉しい雨、心配な雨 Rain of joy, rain of worry

2022年は梅雨が一瞬で明けてしまい、小雨の年。と思いきや8月に入って、災害級の大雨もあり。「雨」に振り回されている一年です。
農家と雨は切っても切れない関係です。時に恵の雨であり、時に心配の種でもあります。

農家と雨の付き合い方

第一に雨は恵みです。特に私が行っているブドウ栽培は、豊富な水があって初めて成り立つものです。降雨の水に期待し、不足分は人工的な灌水でまかないます。7月、8月、は頻繁に畑を巡回し、土が適度に湿っているか、粒が水分不足で萎れていないか、等を常に気にして生活しています。

恵の雨なんだけど、病気が心配。

一方、雨は心配の種でもあります。一番心配なのが、病気の蔓延です。ブドウの病気は主に降雨で伝染します。防除で防衛線を張っているとはいえ、細菌の感染力を100%阻害してくれるものではありません。基本的に、病気の観点から言うと、カラッと晴れた日が続いてほしいのです。

加えて、過度な降雨はブドウの裂果を促進します。特に黒系の品種である巨峰、ナガノパープル、ブラックビートは裂果しやすい品種です。これらの品種に関しては、少ない水分をこまめに与えるのが良いとされています。

ナガノパープル。まだ酸っぱい段階ですが、すでにパンパン。割れないでくれ!

このようなことから、雨が降っている時の農家は複雑な心境です。嬉しいんだけど、心配でもある。。。とはいえ、露地栽培がメインの我が家は、降雨に対して抗うことはできません。
雨が降っている時はどっしり構えてしっかり休養をとって、雨が止んだら畑の様子を見にゆくこととします。

黒とう病との地道な戦い The Steady Fight Against Plant Disease

ブドウの裂果を防ぐには To prevent grapes from splitting

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