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農業から見た日本の土壌条件 Soil Conditions in Japan

農業の基本は土です、世界から見た日本の土、その分類はどうなっているのでしょうか。

参考文献:最新版 図解 知識ゼロからの現代農業入門

養分が流出しやすい日本の土

世界中で、大規模に穀物が生産されているウクライナの黒土地帯や、アメリカ中央部のグレートプレーンズやプレーリー、アルゼンチンのパンパと呼ばれる温暖草原地帯、チェルノーゼムと呼ばれる肥沃な黒土の土壌です。
対して日本にはそのような土壌は存在せず、どちらかといえば痩せていて、酸性が強い土壌が広がっています。日本は世界の平均降水量の2倍以上もの降水量があるため、土中のアルカリ性ミネラルが流出しやすく、土の酸性が強くなるのです。

日本の土壌の分類と特徴

日本の国土の大半は、紅葉樹林で形成されている「褐色森林土」という土で占められています。山間部や丘陵部では、主に森林や果樹園、畑として利用されています。一方、畑地に多い「黒ぼく土」は、黒くて硬い性質があります。北海道、東北、関東、九州などに見られ、火山灰と腐植で構成されています。水もち・水はけは良いのですが、酸性が強く、リン酸に乏しい痩せた土地です。
「沖積土」は低地土とも呼ばれ、河川によって運ばれてきた土砂が堆積した土で、水田に使われます。日本国内では最も肥えた土です。
西日本でや沖縄などで見られる「赤黄色土」は、酸性が強く、お茶や果樹の栽培に向いています。鉄分を多く含むほど色が赤くなります。
なお、本州の高山や北海道など、寒冷は地域に分布するのが「ポドゾル土」です。針葉樹の葉より分解されにくく、酸性の強い腐植が形成されるため、一般的に農地には向かない性質があります。

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