ブドウの花が咲き始め、摘心を行う時期です。摘心と一言に言っても、目的に合わせた摘心が必要です。
参考文献:新版 ブドウの作業便利帳
目的に合わせた摘心。結実を良くするために。Plucking for better fruiting
目的に合わせた摘心。新梢の成長を抑える摘心
摘心は新梢の生長を抑制する作用がある。したがって、樹冠を拡大しなければならない幼木や若木の主枝、亜主枝、側枝の先端は摘心してはならない。しかし、それ以外の新梢が開花後1カ月たっても伸びるのは、果実生産にとってマイナスなので、成木、若木を問わず摘心する。
そのときの摘心は、新梢の先端から展葉4枚より元の位置で行なうのがよい。それより先の葉は、葉の生長のためそれより元の葉から養分をもらうからである。それでも止まらないときは止まるまで摘心をくり返す。