[農業情報マッチョになりたい] ブドウ農家のブログです

誘引って気持ちいい Enjoy the training new branches

ブドウの枝が伸びてきて、誘引作業真っ最中です。
生長の早い巨峰系から誘引を始めて、シャインマスカットの誘引に移る。その頃には巨峰のふさきりのが始まって同時進行、、、という感じでいい感じで繁忙期に入ってきました。

ブドウの誘引 HOW TO TRAIN GRAPEVINES

誘引で光合成強化と勢力調整

一定の範囲内に均一に新梢を整列させる作業である誘引。その目的は主に以下です。

  1. 日当たりを良くして光合成能力を高める
  2. 新梢ごとに強さが異なるものの勢力をそろえる

ブドウはつる性の植物で、手を入れないと好き勝手な方向に生長して絡み合います、そうすると暗い部分や枝が不足する部分が出てきて棚を有効活用できないし、果実の成長にもばらつきが出てしまいます。加えて、新梢を曲げることで生長が鈍って落ち着くので、強くて長い枝から先に誘引してゆくことでそれぞれの新梢の勢力が一定に近づきます。

生長の早いブラックビート。枝が太いので、整理しがいあって誘引が気持ちいい品種です。

誘引で整理整頓

ブドウの手入れ作業は単調な単純作業が多く飽きがちですが、私はこの誘引作業が好きです。乱れているものを整理整頓する心地よさがあります。イメージは、散らかった部屋の掃除、やボーボーに伸びた髪の散髪、と似ています。几帳面で潔癖な性格な方は、ハマる作業と思います。
芽かきである程度揃えたとはいえ、枝の生長にはバラツキがあるので、留められる枝から留めて、日をあけて3~4周して綺麗な整列を目指します。

この時期に欠かせないギア。テープナー。20世紀を代表する発明です。

朝と夕は、枝が折れやすいのでなるべく日中の時間を狙ってテープナーでカチカチ、この季節はあちこちの圃場でリズミカルな誘因の音が響きます。誰に見られても恥ずかしくないような綺麗な棚を目指して、誘引を続けます。

シャインマスカットの枝の整列 Keep in LINE to get Sunlight

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