[農業情報マッチョになりたい] ブドウ農家のブログです

長野の農家のアメリカ訪問 Farmers Visit the US

カリフォルニアに住んでいた時、一度だけ両親を呼んだことがあります。
初老の長野の農家のUS訪問、なかなか興味深いものでした。

軽トラを飛行機に乗り換えて

父親は若い頃に何回か海外旅行行ったことあるようですが、母親は40年前の新婚旅行で行ったハワイ以来の海外になります。なんとかパスポートを取らせて、いつも乗ってる軽トラを飛行機に乗り換えて、渡米してもらいました。
空港にピックアップに行くと、父親はアロハシャツにティアドロップのサングラス。加山雄三スタイルです。
母親は空港に着くなり
「まーんず飛行機こっさせんまくてだめだぁ〜」
サンディエゴ空港に響くネイティブの北信弁、新鮮でした。何はともあれ、久しぶりに孫にも会えてご満悦のご様子です。

何でも知ってるものに置換したがる田舎のおじさんおばさん

見知らぬところ、特に海外なんで未知の空間に来ると、何でも知ってるものに置換したがります。

ショッピングモールに連れて行くと、
「これはあれだな、ジャスコみたいなもんだな」せめてイオンって言ってくれ。

ビーチに連れて行くと
「俺は直江津の海の方が好きだな」でしょうね。

フリーウェイを走っていると
「道の駅あったら寄ってくれ」ねえぇよ。

ちょっとイライラするけど、その心理なんかわかる気がします。さまざまな刺激の洪水から身を守るために、自分の知ってるものに置換して精神を落ち着けてるんだと思います。旅行先でマクドナルドなどフランチャイズを見つけると何だか安心してついつい入っちゃう、あれですね。

二日目くらいから様子がおかしくなる

初日は孫達とも遊んで楽しそうでしたが、二日目くらいから様子がおかしくなってきました。何か元気がない。
自宅の近くのホテルに泊まってもらったのですが、シャワーのお湯の出し方が分からなくて水風呂浴びたらしいです。取手を引っ張るとお湯になるというシステムを見出せなかったようです。
プリペイド携帯渡していたので何かわからないことあったら電話してくれよ、と言ったら、
「でもあれだろ、国際電話って高いだろぅ」ごめん、自分の説明が足りなかった。

ホテルは散々だったようですが、唯一、バイキング形式の朝食は楽しめたようです。中高年の方々ってバイキング好きですよね。

水風呂でやられたのに加えて、何だかずっとソワソワしています。日本の天気予報を気にしている。
時期は四月初旬。農家の繁忙期前とはいえブドウの開花を前にした重要な時期だったようです。
今思えば、収穫後の安心できる時期に呼べばよかったなぁと思ってます。

夕食はイタリアンを予約してましたが、あからさまに元気がなくなっていくのを見て、日本食屋さんに変更。
カツ丼をほうばり、日本食スーパーでアサヒスーパードライを買ってホテルに戻りました。

旅行先での農家の関心

興味深かったのは、サンディエゴでの両親の関心事です。
カリフォルニアのワインを与えると、
カリフォルニアは雨降らないのにどうやって灌漑するのか、その費用は、水の利権管理は。
車窓から見知らぬ植物を発見すると、あれでもないこれでもない、と二人で話をしています。
旅行の時くらい仕事のことは忘れて楽しめよと思うのですが、血が農家なんでしょうね。
もうすぐ私も、旅行先では営農や植物のことばかり考える農家のおじさんになることでしょう。

二泊三日のUS訪問を終え、また明日から畑へ

何とか日程をこなし、空港でお見送り。
父親は二泊三日のUS訪問を総括してボソッと一言、

「一回でいいなぁ」

でしょうね!俺ももう来てとか言わない!
きっと明日からすぐ畑に出て、生き生きと働き始めるんだろうなぁって思ったのを覚えています。
今年の収穫も終わって落ち着いたら、家族みんなで日本の温泉とか行って、ゆっくりできたらいいなぁと思います。

それでは!

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