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日本の生食用ブドウの歴史 History of Grapes in Japan

明治以来、1000種を超える品種が日本で栽培・試作されてきました。
2015年時点でちょっと古い文献でありますが、まとめてあったものがありましたので引用いたします。

日本での栽培品種トップスター達

上記の通り、幾千もの品種が日本で栽培されてきましたが、2015年時点で経済栽培されているのは数十品種程度に限られます。巨峰、デラウェア、ピオーネが上位を占め、キャンベル・アーリー、マスカット・ベリーA、ナイアガラと欧米雑種が6位まで続きました。
導入された欧米雑種も健在ではありますが、日本の気候風土に適した国産品種の巨峰が群を抜いており、ピオーネを加えるとブドウの50%を占めていました。ジベレリン処理により巨峰・ピオーネなど巨峰系品種群は世界一の巨大粒・種無し品種にもなり食べやすくなってきました。

黒色の迫力がすごいブラックビート

四倍体の巨峰品種群の中に、着色の優れた藤稔(1985年登録)があります。温暖化で着色不良の赤うれ果が発生しやすくなりピオーネなどが苦戦する中、夜温の低い平地でも藤稔なら毎年紫黒色に着色するから安心して栽培ができました。
この藤稔に、ピオーネを交配したブラックビート(1990年交配)は早熟であり着色も良好のため人気の品種です。

国のつくった食味の良い安芸クイーンや、ゴルビー、石川県で育種したルビーロマン、加えて、クイーンニーナ(1992年交配)が着色優れ評判が高いです。黄緑色四倍体品種では、福岡農試作出の翠峰が巨大粒でボリュームがあり、また作りやすい早熟のハニービーナスもあります。

着色前のクイーンにーな。この時点で激甘!

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